今でも朝鮮の人々に心からあがめられ、
親しまれている「白頭山」という山がどうやってできたのか・・・というお話です。
凛とした力強さが全編に流れています。
そこに、この作者の人生に対する姿勢を感じます。
ハラハラドキドキする物語の展開と骨太のタッチの絵が、
ダイナミックな世界を描き出しています。
「マンセ!」とは「ばんざい!」という意味ですが、
「マンセ!白頭山」の歓声が、人々の心の祈りのようです。
あななたちが しいたげられ うめくとき
わたしは めざめる
そのとき ともに うたおう
朝鮮のよあけを
朝鮮の人々は、国に災いが来る時、
白頭山が再び目覚める事を固く信じているという・・・。
真に雄大で力強く、しかも、心温まるお話だと思う。