表紙のきょとん、としたもぐもぐのお顔を見たときは
こんなにスケールの大きい話だとは思いませんでした!
もぐもぐは明日、初めてトンネル堀を教わることになりました。
でも「おしえてなんかいらないよ」と自己流に掘り始めて・・・
縦横無尽に掘りまくる、もぐもぐの地球サイズの大冒険!
次々起こるハプニングに笑いながら、
本を上下さかさまにしたり、縦にしてみたり・・・
親子でわいわいと読みました。
勢いのある絵は迫力があり、なかなかのスピード感。
一方で、背景に描きこまれたもぐもぐのおうちや家族の会話が
もう、いちいち面白くて
息子に「ちょっと待って、これ見て!」と、
ページをめくる手が止められることもしばしばでした。
読んでいると
息子が、朝から晩まで「(じ)ぶんで!(じ)ぶんで!」と言っていた時期を思い出します。
やっぱり、やみくもにやっちゃうから上手くいかず、
時間ばかりかかって、私も怒っちゃったりして。
もぐもぐの家族は頭ごなしに叱ったりせず、器が大きいなぁと思いました。
裏表紙の絵に家族愛を感じて、ちょっとジーンとします。
最後は、裏見返しの、もぐもぐのトンネルを指でなぞって盛り上がりました。
この絵本をきっかけに、保留だった地球儀を買っちゃいそうな勢いです。
何度読んでも楽しめそうな、ユーモアたっぷりの絵本、
幼児さん〜小学校低学年のお子さんにおすすめです。