四月、入学式の季節に読みたい幼年童話です。
谷あいの町のちいさな豆腐屋さんは、月に一度のお休みの日に、朝早くから起こされてしまいました。店のガラス戸の前にいるのはたくさんのすずめたち。湯呑み茶碗一杯ほどの大豆を差し出し、これで豆腐を作ってほしいというのです。子すずめたちの入学式のお祝いに使うから・・と。
豆腐でお祝い?どういうことなのかな?という好奇心とともに読み進みました。子どもたちの入学をお祝いしたいという大人のすずめの気持ち、それに応える豆腐屋さんに温かい気持ちになりました。そして、すずめたちは礼儀正しく豆腐屋さんにお礼をします。とても可愛くて素敵なお礼です。このお礼で、謎?がとけるのです。
短いおはなしですが、完成度が高いです。可愛い挿絵もお話にぴったり。大好きな本です。絵本から読み物に読むものが変わっていく年頃の子どもたちに、ぜひ!!