自分が子どもの頃に、大好きでした。絶版されたと知ったときは、とても残念でなりませんでしたが、その後復刊されたことで、自分の子どもにも読ませることができ、とてもうれしく思い、購入しました。名作は絶対に残してほしいです。
そして、やっぱり自分の息子二人ともこの本が大好きです。
だって、ちびくろさんぼは、おしゃれで、かわいくて、やさしくて、かしこい男の子ですから。
色彩感覚も明るくてとてもいいです。
こわいけれど、ちょっとお間抜けなとらたちも、おもしろいです。息子二人はそれぞれどのとらが「いちばんりっぱ」に見えるか、理由を言い合っていました。
翻訳の細かい文体で気になるところが何箇所かあります。
とらのセリフで「こんどは、たべないで おいてやろう」というセリフが繰り返し出てきます。私は「こんどは」だと、「次回は」「次に会った時には」という意味に感じてしまうので、「今は」とか「今日は」「今回は」のほうがしっくりくる気がして、変えて読んでいます。子どもが小さいときは、「こんどは」になじんでいて、「本と違う」と指摘されたこともありました。今では子どもたちも「こんどは」では「?」と感じるようです。
また、さいごの「けれども ちびくろ・さんぼは、なんと 百六十九も たべました」の、「けれども」も、私も子どもたちも「?」とひっかかるので、「そして」に変えて読んでいます。
読み終わると、必ずといっていいほど、「ホットケーキが食べたくなっちゃった〜」と言います。