パパが読んでくれました。(夫は職業柄、意図的に選んだようです。)
両足がマヒしていて、車いすに乗っているアンナは、お母さんに頼まれて、初めてひとりで、スーパーにおつかいに行きます。
行く途中、色んな人にアンナは出会います。
お話したそうに、立ち止まる小さな女の子。
その子の手をひっぱって、どんどん行ってしまうお母さん。
男の子たちに、「やーい、でぶっちょ。」とからかわれている男の子。
にっこり笑って頷いてくれる人(少数)。
黙ってアンナをじろじろ見る人(大多数)。
さっきの女の子が、車いすを指差して「それ、なあに?」と聞きます。でも、お母さんは・・・???
横断歩道では、段差があり、アンナひとりでは上がれません。そこへあらわれたのは・・・???
アンナが望んでいるのは、同情や見せかけの優しさ(おせっかい)ではありません!
車いすに乗っていたって、足がマヒしていて動かなくたって、私はふつうの女の子よ!ちゃんと、ひとりで買い物だってできるのよ!!
そんな、アンナに素敵な友達ができます。
私たちに、本当のバリアフリーってどんなことか?!を問いかけ、教えてくれると同時に、アンナ自身も、今までかたくなに「私はふつうよ!」とがんばってきたけれど、「ちょっとだけふつうとはちがうけれど、ちがっていてもいい。」「助けが必要なときは、助けてもらったっていい。」、心が強くたくましく成長できたというストーリーが、染み込む素敵な絵本です。