親のいない5人の兄弟が、子どもだけで力を合わせて暮らしていました。ある日、そのことを知った王さまは、その兄弟を自分の子どもにすると言ってくれました。
そこで、子どもたちは、王さまに気にっていただけるように、それぞれ贈り物をすることにしました。4人のにいさんねえさんは、得意なことを持っていて、それで素晴らしい贈り物を準備していました。でも、一番下の妹は何も得意なことがなかったのです。そこで、なんとか、にいさんねえさんの助けを借りようとお願いしたのですが、みんな忙しくて話を聞いてくれません。
しかたなく、町に出た妹は、ひとりの男の人と出あいました。
少しのお世話をして、そばにいて、話を聞いてあげて…
そのままが一番と言ってくれました。
こんなうれしいことはありません。
おにいさんおねえさんたちにも、その言葉を言ってあげて、大事なことに気づいてほしいと思いました。
その後、五人の兄弟たちはどうなったのでしょうか。みんなが幸せになってくれていたらいいんだけどな。