「おじいちゃんがおばけになったわけ」というのは、決して「亡くなったわけ」ではなく、あくまで「“おばけに”なったわけ」がテーマです。
じいじの死に現実味がなく、受け入れられないエリックと、“この世”に何か忘れ物をしたじいじの温かいお話。
読み進めると、2人が思い出をたどりながら少しずつ別れへの準備をしていることが、だんだん感じられてきて、胸がぎゅっとなりました。
エリックと同じく、じいちゃんが大大大好きな息子たち。真剣に聞いていましたが、息子たちは何を感じたのだろう。…あえて聞かないことにしました。
そして、同じくじいちゃんっこだった私自身。祖父とのことを思い出されて切ない気持ちにもなりましたし、おばけになって会いに来てくれないかなぁなんて思いました。