普通にいつもの生活を送るシランさん。
ある日、突然逮捕されてしまいます。
理由は、傘をささなかったから。みんなと違う「考え」をしているから。
このような不当な逮捕や、人権侵害によって、罪もない人々が苦しめられている現状が、いまもどこかの国で起きています。
この絵本で描かれているのは、その一例で、国際的な人権団体の活動を紹介する本でもあります。
本当にこわいのは、こうしたことが起きているのに、無関心でいること、いつもシランさんと仲良くしていたみんなも、シランさんがいなくなっても何も変わらない生活をしていること。
こうした出来事は知ろうとすることがなければ、なかなか知ることができません。
でも、実際に世界中のいろいろな国で、不当な人権侵害がいまだに存在しています。
こうした事実があるということ、そしてこうした不遇の人々を助けようとする人もまた存在するということを、子どもにも伝えていきたいと思います。