1956年のコルデコット賞の受賞作品。
邦訳は2001年。
元の話は、400年以上前のスコットランドの昔話のようです。
それがおはなし歌としてアメリカに歌い継がれ、アメリカ文化として存続しているものを、再話したものです。
お話は単純明快で、かえるだんなが、ねずみのおじょうさんにプロポーズしてから結婚式までを描いたもの。
何と言っても、登場する動物、虫たちのキャラクタ−が実にユニークでひきつけられます。
最後のオチも、そうきたかと納得する出来栄えで、完成度の高い作品だと思います。
それにしても、かえるとねずみの結婚という取り合わせは、なかなかピンとこないのですが、国柄というのもあるのでしょうか。
その発想自体も楽しめるオススメの作品で、歌が基本になっているからか、とても読み聞かせしやすい文体となっています。