上の娘たちが小さい頃、大好きでよく読んだ絵本です。3歳の息子がどんぐりをかごいっぱいにひろっているのを見ながら、この絵本のことを思い出しました。そういえば息子とは読んでいなかったかもと思って、久しぶりに一緒に読みました。
うさぎさんが小さなイスをつくります。「どうぞ休んでいってください」という気持ちを込めて「どうぞのいす」という立て札を立てるのですが、はじめにやってきたロバさんがどんぐりをイスに乗せたので、次々にやってくる動物たちは、その上に乗せられたものをどうぞと言われているのかと勘違いしてしまいます。
いただくだけでは申し訳ないと、動物たちは自分が食べたものの代わりに、持っているものをまたイスの上においていくのです。
そんなやさしい気持ちのリレーに心をほぐされ、癒されます。「どうぞ」って素敵な日本語だなと思いました。