母から娘にプレゼントしてもらい、初めて目にしましたが、ベストセラー絵本なのですね。
タイトルからして、優しさを描く絵本なのかな?と想像がつきやすいのも、手にとられやすいポイントなのかもしれません。
表紙のうさぎさんが主役かと思いきや、冒頭しか出てきません。
「いただこう」「おきのどく」など、普段の親子の会話ではあまり出てこない言葉が繰り返し出てくるので、娘はそれが新鮮なのか真似して喋ります。
ロバさんねちゃった、とか、からっぽ!など、自分で指差しながら解説したがるのですが、絵の情報量も丁度良く最後まで集中して読めます。
わらしべ長者的なストーリーをどこまで理解できているか不明ですが、動物が次々出てきて最後にロバさんが起きる、というだけで何やら楽しいみたいです。笑
表紙を見たときの印象としては私自身はあまりぱっとせず、自分では絶対に手にとらない絵柄でしたが、単純なようで動物たちの表情も可愛らしく、赤黄色の秋の日差しが美しく表現されています。そう、どんぐりとくりが出てくるので秋のお話なのですね。よく見るとコスモスも咲いています。冬に向けてみんな食料を蓄えてるところなのかしら。文章には秋とは一言も出てきませんが、季節の表現が見事だなぁと感じました。
大人が読むとなんとなくオチに納得いかない感じもありますが、子供も大変気に入っているので★4つです。