絵の中の仕掛け絵本。こういう設定が描ける作者の力量って素晴らしいですね。
おばあちゃんのお家へお見舞いを届けるお使いを頼まれた僕は、行ってはいけないとされる森の中の近道を通ります。ところがこの森が不思議。アリスのような少女が現れたり、大男の足が見えていたり、白馬の貴公子が駆けていたりと 有名な童話の登場キャラが見え隠れします。これを探しては「あっ!!」と思える楽しみ。不思議の世界に引き込まれたかのよう。
白黒だけでここまで繊細に描いてあることにも驚かされました。年齢関係なく楽しめますが、グリムなどの童話を一通り頭に入れておいた上で読むと「あ、あの場面の!」と思い起こして一層楽しめます。