おばあちゃんがアティに話してくれた、アリ山の「まんげつのさくらまつり」。一緒に行こうと言っていたのに、おばあちゃんは亡くなってしまいました。アティがお父さんとアリ山に初めて行ったその夜、おばあちゃんからもらった、大切なさくらの花びらが風にさらわれ、それを追いかけてアティは森の奥へと入ってしまいますが・・・?
作・絵とも台湾の方で、フィールド調査や考証をもとに台湾のツォウ族を描いたものだそうです。絵を手がけられたチャン・ヨウランさんはこの絵本だけに2年間全身全霊をかたむけたそう。
細部にわたるまで繊細に描きこまれた、幻想的な森のイラストが美しく、特にラストのさくらの花は見事です!
さくらといえば日本のもののようなイメージでしたが、自然の美しさを感じる心には国境はありませんね。
よーく隅々まで見てみると、たくさんの種類の動物が登場していますよ。