主人公の「ぼく」が、ともだちの「めがみえないまりちゃん」「みみがきこえないさのくん」「おとうさんとおかあさんがいないきみちゃん」の気持ちを「どんなかんじかなぁ」と素朴な疑問を持って同じ目線で考えます。
ただ素直に相手のことを「すごいんだね!」「きっとさびしいんだろうね」と言えるのは自分もまた他の人とは違う特別(あえてそう言わせてもらいます)を持っているからなのですね。
最後に妙に納得してしまいましたが、「ぼく」が健常者であったら同じように相手の気持ちに寄り添って考えることはどれだけできるのかなと思いました。自分との違いを想像すること。当たり前の人間なんていないと理解すること。子どもの柔軟な頭のうちに、さまざまな視点で考えるきっかけになるといいなと思いました。