一言でいうと、LD障害(学習障害)を持ちながら、理解のある先生との出会いにより、LDとの付き合い方を会得した作者の自伝です。
作者は現在絵本作家やイラストレーターとして大成しています。
私が子どもだった頃は“障害”に対して先生も同じ年頃の子どもたちにも全く理解がなく、いいいじめのカモにされていたような気がします。そして、学年にそんな子は必ず一人か二人いました。
今ではさすがに、学習障害などの障害に対する認識が大分理解されるようになったと思いますが、
それでも学校等カテゴリーの中で、彼らが生きていくのは窮屈そうに思えてなりません。
“障害”に限らず子どもたちが自分らしく楽しい集団生活や勉強に対する好奇心を育てることができるようになったら、本当に理想的な『学校』なのかな〜と、思います。
ナビのメンバーの方が数名、高学年に読み聞かせをして好評だったと書いていたので、私も近々高学年の子どもたちに読んでみたいな〜と考えています。
また、後書きとして上野一彦・日本LD学会会長)からの説明が載せてあります。この後書きを読むと、物語の内容が更によく理解できます。
余談ですが、あの「トム・クルーズ」も実はLD障害で、台本は家族や恋人に読んでもらった覚えていたとか……。
世界の偉人たちは、それぞれその人を陰ながら助け導いてくれた人がいたんだろうな〜と、改めて感じました。