子どもの通っている学校で読み聞かせボランティアをしています。5年生の教科書でも紹介されているので毎年5年生にはこの本を紹介しています。この本と出会うまで私は仕事柄学習障害の子どもたちのことが気になっていましたが、子どもたちにどのように伝えればよいか悩んでいました。高学年になると子どもたちの間でもどこか自分たちとは違うことに気付き、この本のようにからかっている様子や話を聞いて胸を痛めていました。この本は読み聞かせグループの先輩から教えてもらいました。5年生の息子の学年にも学習障害の子どもさんがいて、3年生の時に息子に質問された時にこの本を自宅で読み聞かせをしました。読み終わると息子は「○○も同じなんだね」と私に聞きました。(症状は少し違いますが)それから息子はそのお子さんがからかわれているとさりげなく助けていたようです。なかなか学習障害のことは子どもに聞かれてもどのように話してよいかわかりませんでしたが、この本と出会い、よみきかせをしていくうちに少しずつですが、子どもたちの中には理解を示してくれる子もいるようです。私はよみきかせを始める前に必ず「今から読む本は本当のお話です。しっかり聞いてくださいね」と言ってから読んでいます。そうすることで子どもたちも興味を示してくれるからです。