この本を知ったのは、友達のブログでした。
数年前、この絵本を読んであげた娘さんが、ポツリ「私、LDだったんだね!」と言った・・・という内容でした。
実は、うちの夫も、特別支援教育というのをサポートする仕事をしていて、LDやADHDなどの難しい言葉が、今までにも、私の目や耳に入る機会はそれなりにあったのです。
でも、自分には関係のないことのように、無関心で過ごしてしまっていました。
この絵本に出会えて、本当によかった。
絵を描くのは得意、本を読んでもらうのも大好きな少女、トリシャ。ところが、文字はくねくねした形にしか見えず、自分で読むことができません。
そのために、コンプレックスを持ち、いじめられたり、学校が嫌いになり、とうとうずる休みをするようにさえなってしまいました。
そんな、トリシャを救ったのが、フォルカー先生です!
トリシャのいいところをほめ、伸ばし、苦手な文字を読むことも、工夫を凝らした特別授業で克服させてしまいます。
作者自身の実話だそうです。
そう、文字を読むことができなかったトリシャが、今では、こんな素晴らしい絵本を作る、絵本作家になったというのです!
障害の有無に関係なく、すべての子どもたちが、フォルカー先生のような、素晴らしい先生に出会えることを願ってやみません。
私のように、無関係だと思ってる方、実は、すべての教育の原点がかかれた、素晴らしい絵本です。
ぜひ、一度読んでみてくださいね。