これは作者の自伝です。
絵はとっても上手に描けるのに、文字や数字がくねくねしたかたちにしかみえないトリシャ。同級生のいじめや劣等感に苦しむ彼女でしたが、フォルカー先生との運命的な出会いで人生が変わりました。なんと苦手を克服したトリシャは童話作家になったのです。
娘たちのお友だちの中にもLD(学習障害)・ADHD(注意欠陥多動性障害)・アスペルガー症候群等でなかなか回りから理解されない子たちがいます。あるお母様から相談されたこともあって、こういった類の本は何冊か読んでみました。
環境や育て方が悪かったのでもなく、性格のせいでもなく、遺伝でもなくこう生まれついてしまったのです。そして、一番苦しんでいるのは、この子たち。
やはり、その子を認めてあげること、得意な事をほめて伸ばしてあげることが、大切と書いてあったと思います。
今、こういった子達に救いの手は待ったなしに必要だと思います。たくさんのフォルカー先生が出現することを願ってやみません。
最後に、先生の期待に、あきらめずに努力しつづけ答えたトリシャに心の底から拍手を送りたいです。
努力は人を裏切らないですね。