タイトルがおもしろくて、きっと楽しい本なんだろうなあって思いながら読み進めましたが、結構怖い場面もあって、「これは暑い夏の日に読むのもいいなあ」と思いました。
どーんちーんかーん や なむなむなむ 、ぼこり がばり ぎろりなど、音をあらわす言葉が、お話のムードをうまくつくりあげていると思いました。これらの言葉は、太文字の手書きで書かれていて、読むとテンションが上がるんです。
読み進めていくうちに、どんどん怖くなるんですけど、武田さんの絵はやっぱりかわいい。だから、怖さが少しずつ薄まっていきます(笑)。読む子どもたちも、怖いだけの話であれば敬遠してしまいそうですが、登場するやまぶしさんの自由奔放な人柄に親近感をおぼえて、きっとこのお話が気に入ったはず。
武田さんが、子どものころに聞いたというとっておきの怖い話。ほんとは徳島弁で語られたものだそうです。ぜひ、徳島弁でも聞いてみたいです。