織姫と牛飼といえば、天の川、七夕、と連想しますが、このお話はもう一つの天の川を描いています。
牛飼のあーふぁが吹く笙に聞きほれた織姫のまーふぁ。
二人のロマンスを引き裂いたのは、牛飼の怠惰ではなく、隣国から押し寄せてきた敵兵に立ち向かうためでした。
戦が終わってもあーふぁは帰ってこない。
まーふぁの待ち焦がれるあーふぁへの思いが、不思議な物語に展開します。
あしを編んでできた反物は、夜空にむかう川となりました。
ふたたびその川で一緒になれたまーふぁとあーふぁ。
この二人は年に一度ではなく、永遠に一緒でしょう。
大陸的な雰囲気の恋物語でした。