音読するのが楽しくなるリズミカルな、なぞなぞ。
考えた答えを一生懸命探したくなる細やかなイラスト。
一つの見開きで二回遊べるようになっています。
なぞなぞの答えが分からない時は、
イラストをヒントにして考えるのも楽しいです。
『なぞなぞのみせ』というタイトルから、
なぞなぞがテーマごとに並んでいるだけかと思いきや、
「おばあちゃんと孫娘のお買い物」という、
微笑ましい物語がありました。
「おばあちゃん、ここには何の用事だろうね?」とか、
「女の子、このお店では何を買うのかな?」と、
読み聞かせながら子供との会話も弾みます。
「○○ちゃんだったら何を買う?」
と聞いてみるのも良いかもしれません。
色鮮やかに賑わう商店街の風景も、
昭和生まれの私にとってはとても懐しく、
自分の「おばあちゃんとのお買い物」を思い出しました。
ほのぼのとした昼下がり。
お洒落なおばあちゃんのための洋品店、
お姫様のような気持ちになれる洋菓子店、
おばあちゃんと甘いりんごを食べた八百屋さん、
時計店、本屋さん、花屋さん…
それぞれのお店の匂いまで蘇ってくるようです。
そして買ったものを「お披露目」する家族団欒の時間。
散らかった茶の間の6人家族に、心が和みます。
昔ながらの商店街や家族の温もりを感じられる本。
大型ショッピングモールだけではなく、
今度あのお店に行ってみたいな、と身近な商店街に、
子供が興味を持つきっかけになるかもしれません。