日中の暑さは変わらなくても、朝晩が少しずつ涼しくなってきて「ああ、秋が近いんだなあ」と感じるようになると、なぜか読みたくなってくるのがお月様が関係する絵本。
秋=満月のイメージが強いからでしょうか。
このお話は、お月様から不思議な力をもらった一台のバスのお話です。
主人公は古いバスのがたぴしくん。
町のみんなから愛され、毎日一生懸命働いていました。
でもある日とうとうエンジンが壊れてしまい、町の通りがよく見渡せる子供達の遊び場所に置かれることに。
もう一度走りたいと願うがたぴしくんの元に、迷子の子ぎつねが現れて…?
壊れても「もう一度走りたい!」と願う、がたぴしくんのひたむきさにひかれました。
私も乗ったことはありませんが昔懐かしいボンネットバスの形、走る時の「がたぴし ぶるる ぶんたた ぶるる」というエンジン音もかわいかったです。
お客さんが笑顔になってくれることが何よりうれしくて、バスの仕事が大好きながたぴしくん。
ラストのページでは、「よかったね」と心がほっこりあたたかくなりました。
車好きの男の子はもちろん、女の子にもおすすめのお話です。