元永さんの絵による絵本は、形、色、言葉を感性で楽しむ絵本が多いですが、この絵本からは、メッセージを受け取りました。2011年9月に発行されていますが、元永さんは、翌月に亡くなられています。子どもたちへの最後のメッセージなのかな?と、そんな風に思ったりもしました。
いろんな形、色の吹き出しは、たくさんの思いや、意見、いらいらやワクワク・・。考え方や立場が違うからこそ、話をすることが大事。ぶつかったり、どなりあったり、黙りこんだりしても、話したいことを話してみよう。きょうも、あしたも・・・。元永さんと谷川さんの、そんなメッセージ、しっかりと受けとめたいな。もちろん、なかなか難しいことではあるけれど。
子どものケンカから、大きくは国と国のいさかいまで、話し合いが大事なことは、この世の中に常に山ほどあります。子どもだけでなく若い人にも、大人にも、そして世の中を動かす力をもった人、エライ人にも手にとって貰いたいなぁと思います。