バーバラ・クーニーの絵本を順次読んでいっていますが、絵、文章ともに読むほどに味わい深いものが多いです。この作品もそうです。
幼少期の夢を女性が実現してく過程を描いていて、同じクーニーの「おおきななみ」と共通するところがありますね。アメリカに新天地を求めてきた家庭で育ち、祖父母とのつながりの中で、夢を描くさまが描かれているところも同じ。
ルピナスさんは、当時としては先進的な自立した女性で、仕事を持ちながら世界を巡りますが、けがをしてその生活を断念する。自立しているけど、少しさびしそうですね。動けなくなったのは、今までの生き方を変えることが必要だったからかな。「世界を美しく」のおじいさんのアドバイスはすばらしいね。
それにしてもこんな素敵な海辺の家で暮らせたらなあ。