「アジア心の民話」というシリーズから出ています。
監修は松谷みよ子さんですが、野村敬子さんが編集の責任者で語り手は須藤オリーブさんでした。
オリーブさんは元々フィリピンの生まれで、日本人と結婚、3人のこのお母さんだそうです。
この作品では、フィリピンに伝わる民話が9話、現地のわらべ歌が1つ紹介されています。
この中に紹介されている「バナナ」という話は、日本の昔話やグリムの昔話にもある「手なし娘」と同じような内容でビックリしました。
何がビックリしたって、他の国では「手なし」というところが強調されているのに、フィリピンでは「バナナ」にポイントが置かれているという点でした。
文はオリーブさんの語り通りその土地の(山形弁?)で語られているので、台詞の所だけ標準語で振り仮名がふってありました。
なかなか面白いためしみのシリーズです。
1話1話とても短いのですぐに読めるところもいいです。興味のある国やお話、があったらぜひ読んでみてほしいです。