この本の製作過程を知ると、少女が大切にしたい中国が滲み出ていて、ちょっとぶっきらぼうな文章がいとおしく思えてきました。
中国人の母親が、日本人の父親との国際結婚をしたことを契機に、日本にやって来た中国少女は、生まれ育った中国の民話を宝物のようにしているのです。
その彼女が、覚えたての日本語で語った中国民話がベースになっています。
あまりこなれた語りになっていないのは、大目に見たいと思いました。
それよりも、語られた民話に日本の民話、神話との類似性を感じたので、美和さんに日本人としての応援をくれるような気がしました。