イラストがスズキコージさんだったので、従来の森山さんの絵本とはイメージがちょっと違ったイメージでした。
最初、逃げた椅子を追いかけるおばあさんが、なんだか嫌な人に見えましたが、だんだんおばあさんにとって、逃げ出した椅子がどれだけ大切なものかが分かってきました。
しいていうなら、とても素敵なお話だっただけに、椅子側の「なぜ」をもう少し形に表して欲しかったです。(同じ場所にずっといたくなかった。では、あそこまで必死に逃げるでしょうか?)
揚げ足取りはおいておいても、子供達にはぜひ読ませたい作品の1つです。
「老い」とか、「人生」とか「家族愛」とか、まだまだ現実的に考えなくていい子供達に、純粋に感動してもらえたらいいな。と思います。