この話は内田理沙子さんが邦訳された「ロシアの昔話」に載っている『かますのいいつけ』と、同じものです。
作者紹介を読むと、中山さん自身が昔話の再話を手掛けていらっしゃるようなので、この話は中山さんが訳されて再話されたようです。
話自体はとても面白い不思議な話で、ロシアでいうところの“ペチカ”というのは日本人が想像する暖炉とはけた違いに大きいのだなと、改めて思いました。
絵はささめやゆきさんで、個性的な面白いエメーリャの味を楽しめます。
ちゃんと読むと20分くらいはかかる物語なので、楽しい話ですが、読み聞かせとかに読むには時間がかかり過ぎで、持ち手もつかれてしまうと思います。
こういうお話はぜひ、ブックトークで、子どもたちに紹介してもらいたいです。