散らかってるのが大嫌いなサッサさんは
野原のタンポポ、浜辺の貝殻、通りの野良猫などを
走ってぱっぱと片付けてしまいます。
そしたら、小さい“つ”を落としてきてしまうというストーリー。
走って片付けている間に 言葉の「っ」の落とし物だなんて
展開にちょっと無理がありません? そこは納得できないのだけど、
『こまたなあ こまたなあ
ほらね ちいさい つ がないよ
ちいさい つ を おとしちゃた
リュクにもない
ポケトにもない
どこにもない こまたなあ』 というサッサさんの言葉が、
この春 入学した長女の作文のようで親子で大ウケしてしまった。
長女は「読み」のほうは小さい頃から絵本を読んでいたおかげで
スラスラと流れるように読めるのだけど、
「書き」のほうは不得意ではないものの
「っ」が抜けていることが多いのだ。
あと「っ」を抜いて読むと、
コントなどに出てくる典型的な中国人の喋りみたいで
読み手も聞き手も 笑いを誘う。
子供には分からないだろうけど、大人の視点で言えば
必要以上に急いでいる現代社会。
効率化にばかり心を注いでいると 大切な「何か」を見失うよ!
というメッセージが内包されているように受け取れた。