絵は鈴木まもるさんです。
鈴木さんと竹下さんはよくコンビを組んで絵本を作られているので、作品としての出来上がりはとてもいい感じに仕上がっています。
私は仕事柄この絵本に登場するような職人さんをよく見かけるのですが、鈴木さんはよく観察されているな〜と、改めて感心しました。
というのは、いかにも大型車を運転する人、いかにも畳屋さん、いかにも左官屋さんetc.…もう、どの職人さんも、ホントに良くその職業の方々の身なりや動くをとらえていました。
あと、細部にいろいろこだわりがあって、「うっ?これは!?」と驚いたのが裏表紙のおじいさんでした。
最初はこのおじいさん平山家〈引っ越ししてきた家族〉のおじいさんで、二世帯同居だったのかしら?でも、そんな描写本文になかったし……。と思いましたが、
よくよく見たら、本文の一番最初のページにちゃんとこのおじいさん登場しているではありませんか!!
その後も各ページの隙間にちょこちょこ顔を出しているのに改めて気づきました。
鈴木さんの遊び心でしょうか?竹下さんからこういう設定の指定があったのでしょうか?
どちらにしても何度も読み返してみると楽しいですよ?
5,6歳くらいのお子さんから小学校の低学年くらいのお子さんたちにお薦めします。
読み返すのが楽しい絵本なので、集団での読み聞かせよりもお父さんやお母さんが読んであげたり、ひとり読みしたりする方が楽しく読めるかもしれません。