読み聞かせをすると大体15分ぐらいでしょうか。
安房さんの本収録作品ということ、また降矢ななさんとの初コンビということで、読んでみて手もとに置きたいと思った本です。
ガラスのストーブを買い森でストーブで暖をとっていた風の子フー。
安房さんの作品というと、切ない・儚い・小さいものたちということがキーワードになりますが、この作品もそれに当てはまります。
子ども時代は過ぎても心の中に子ども時代の記憶は残ります。それでも、その成長の過程で、何かを獲得するたびに何かを失っていく。
その失うものって目に見えないものが多いし、それを持っていては大人になれないものもある。
ちょっと抽象的な例えですが、読んだ後じーんと心に切ないものが残りました。
うーん。やっぱり安房さんの世界って好きだわと改めて感じます。