「おかあさんのお乳は、花のしずくを集めてわかして入れた、一杯のお茶ほどに貴重である」という伝説をもとにモンゴル人夫妻が作った作品だそうです。
主人公バートルの真っ直ぐな心根が美しい。
おじいちゃんに聞いたこころのはな″を求めての冒険は、マンガスやショルマスという化け物からも身を守り、とうとう目的地へと到達するのですが、・・・・・・。
朝露のしずくを集める作業は、思った以上に大変で、バートルは帰途に、・・・・・・。
お母さんを長生きさせてやりたいというバートルの気持ちは、しっかり伝わり叶えられたと思います。
とにかく孝行話にも泣かされますが、絵の美しさに感動です。
モンゴルの方の作品なのに、イスラム的な細密画のような魅力を感じました。
表紙絵・見返し・本編と、ひとつひとつ丁寧に描かれたこころのはな″に圧倒されました。