子どもが生まれてから「赤い鳥小鳥」や「揺監のうた」を歌うようになって、それが白秋の作だと知って、白秋ってこんなに美しい言葉を自在に紡いで詩にしていることに感心していました。
それでその詩作の背景をたどることができたらと思っていたら、図書館でこんな本を見つけました。
詩の一つひとつに解説がつき、詩作の背景も窺えます。高学年以上向けかもしれませんが、大人でも十分わかりやすい内容です。
あとがきには、白秋の詩は思想的ではなく抒情的であるというような評価があることが書かれていますが、その評価で白秋の良さが損なわれることはないだろうと思います。
白秋の言葉の豊かさ、日本語の豊かさを再認識できる本だと思います。