孫が読んで大変感激していたので、私も続いて読みました。
孫といっしょに楽しめる本というのはあまりないので、大変感銘を受け、レビューを書くことにしました。
ばあちゃんとしては、現在の日本が抱える問題に近似している、電力不足や食糧難といった問題を解決していく部分が大変興味深かったです。
孫にとっては、なにもできない「無才」で、差別されて少しいじけていた子が、ずっと地道に努力して培ってきた知識を使って、やがて社会の役に立って行くという、ヒーロー的じゃない子の活躍が、特におもしろかったようです。
表紙の絵は、内容が内容なだけに、私はもうすこし、おとなが手にとりやすい重厚感のあるものがよかったのではと思いましたが、孫は気に入っていたようで、ここだけ意見がわかれました。もっとも児童書のようなので、これでいいのでしょう。
ファンタジーといっても、飛んだり、戦ったり、妖精が出てきたりといった典型的な内容ではなく、大変現実的です。
設定がファンタジーというだけで、どちらかというと社会派、エコロジー派のリアルな物語だと思いました。
考えさせられ、励まされることも多く、お勧めできる良い作品だと思います。
2巻目を、孫と一緒に、楽しみにしています。