12歳のオーストラリ人の男の子が夏休みの自由研究として作った本だそうで、絵も文も荒削りな感じですがとてもよくできていると思います。
二つの種族の牛は牧草地を巡って対立を続けます、あるとき白黒の牛の種族に真っ黒な牛が生まれたことで様々なことが変わっていきます。
牧草地の権利をレスリングの勝ち負けで決めるなど、12歳の男の子らしいアイディアがちりばめられています。
とはいえ、異種族同士の争いや、種族を超えた友情、そして和解など深く考えさせられるストーリーも魅力ではないでしょうか。
原住民と移民がともに暮らすオーストラリで育ったから、こういう話がかけるのですかね。8歳の息子は同世代の子が本を書いたという事実にかなり感動していました。中・高学年の子にはいい刺激になると思います。