この絵本は、エリック・カール氏が、
アメリカの新聞記事にインスピレーションを得て作られたお話なのだそうです。
記事によると、1992年におもちゃを積んだ船が嵐に合い、積荷を海に落としてしまいました。
それから11年後の2003年、そのおもちゃのアヒルがアメリカの海岸に打ち上げられたんです!
そんなに長い間、海を漂っているアヒルがいるなんてすごいですね。
この小さな記事から、こんなにすばらしい絵本を作れるエリック・カール氏もすごい!
日本語訳も歌うようにリズミカルでとても読みやすいです。
この絵本の中では、海に落ちるのは10個のアヒルです。
工場で作られ、トラックに乗って港まで行き、
船に積まれて海へ・・・
途中で嵐にあって海に落ちた10個のアヒルたちは、
それぞれ別々の方向へ行き、
いるかやアザラシやタコやしろくまなど、
いろんな動物たちと出会います。
1ばんめ、2ばんめ・・・と順番に紹介されるので、
数字を読み始めたお子さんにもいいかもしれませんね。
そして最後の10番目のアヒルは、
流れ流れて本物のアヒルの群れの中へ行きます・・・。
最後のページには、押すとアヒルの鳴き声がする仕掛けもあって、
息子も大喜びしています。