春には春の、色とりどりの花が咲き乱れ、
秋には秋の、しっとりと美しい紅葉や草花が見られるというのに、
「さんねん峠でころんだら、三ねんきりしか生きられない」という
言い伝えがあるばかりに、足下に気をとられるなんて、寂しいですね。
おじいさんは、美しい景色を心ゆくまで堪能したばかりに、
帰りを急ぐことになり、足を取られて転んでしまいます。
すっかりふさぎこむおじいさん。
どうなることやらと、ハラハラしました。
表紙を見た時は、暗いお話しなのかと思っていましたが、全体に明るい色だし
テンポも良く、すいすい読めました。
トルトリが解決策を話すあたりから、ぐっと愉快な展開になり楽しかったです。