狂言えほん。
靭は、弓矢を入れる筒のこと、そして、猿です。
狂言ですが、人情ホロリという印象です。
西村繁男さんの絵が、なんとも品があっていいです。
殿様が狩りに出かける途中で、猿回しを見かけます。
物珍しさに突然駆け寄ったので、猿が無礼を働き、殿様が立腹するのです。
そこで、靭用に猿の毛皮を渡せ=殺せ、ということになるのですが…。
猿のいじらしい行動がやはり心を打ちます。
舞台での演目では子どもが演じるそう。
なるほど、愛らしさが引き立ちますね。
もちろん、それが大団円につながるのですから、嬉しいです。
幼稚園児くらいから共感してもらえそうです。