今の時代の子供を投影した、行きては帰りし物語。
というか、行き帰り自由なのかな?
最初は鋭利な文章で、痛いほど磨かれたハイファンタジー風だったが、途中から同じ言葉を何度も重ねたり(強調なのはわかるがあまり使うのはどうだろう)、喩え文を乱用するのはかまわないが、直喩法ばかりで、どうにも思い込みの強い幼い印象を受けた。
話以前に気になってしまった。
話もなかなか進まず、二冊でここまでかぁ。
と思ったら、こども新聞掲載の文章だそうで、作者の他作品は未読なので、わざわざそのように書いてあるのかな、とも。
なんだかんだ言っても、忙しくてつい途中までで返却してしまうことが多いなか、放り出すことなく2冊続けて一気に読めたことも付け加えておきます。
久々日本の大型ファンタジーといった風かな。
オバサンには主人公・透流が、ただの現実からあぶれてファンタジー世界でなら力を発揮できるだけのように見える。
いじめられっこinファンタジー世界はありがちなので、書き方かな〜。