石槍や矢で獲物を仕留めていた先史時代のアメリカ・インディアンの民話。
インディアンたちは獲物のバッファローを仕留めるのに苦労していました。
理由は賢いカラス「クロウチーフ」が事前に人間の動きをバッファローに伝えたからです。
当時カラスは白かったのですが、
「流れ星」という助っ人を得たインディアンの策略にはまり捕らえられ、
煙のすすで真っ黒にされるのです。
人間と共存するために、と黒くされたカラスたち。
先史時代は、今からは想像できないほど人間と動物達の距離は近かったのでしょう。
ティピというインディアンのテントなどの生活の細部が興味深い味わいの絵本です。