訳が千葉茂樹さん、恐竜の化石が出てくるということで、息子が高学年になった頃の本としていいのではないかと購入して家にあった本です。
もうそろそろ息子が一人で先に読み始めるのではないか?と期待したものの、なかなかそんな気配もなく、読み聞かせを始めると思いの外手ごたえがありました。
恐竜の化石は出てくるのものの、チャットやコンピューターの検索がでてきたりするところは今時の設定です。
何でも手に入る環境だったニューヨークからワイオミング州の発掘現場に来てしまった戸惑い、母親が単身インドへ行ってしまったことから起こる父とのすれ違いなど。
物の感じ方が高学年の男の子が抱きそうな思いだなあと読んでいて思いました。
息子もそんなところにも親近感がわいたこともあるのでしょう。フェントンが実験と実証をしていこうとする姿は大人の私が読んでいてもわくわくするものでした。
化石とか恐竜とかが好きなお子さん、女の子でもこういう科学系要素のある読物が好きなお子さんだとシリーズを一気に読みたくなるのではないかと思います。
やっぱり千葉茂樹さん訳の本にはずれはないと、買っておいてよかったと思えた本でした。
図書館では閉架であったのがとても残念。絵は太田大八さん。装丁が一見地味そうで、子ども一人では手に取らないかもしれないので、内容を知った大人が薦めてやりたい本です。