「せんをたどって」シリーズも第4作目。
せんは案内人や形になるのをやめて、メッセージを伝える文字になりました。
ライン・アートとして、このシリーズを楽しんできたのですが、線が直接文字となって語りかけるに及んでは、ちょっと疑問符がついてしまいました。
この本はもともと洋書だから、日本語の線はあり得ないはず。
そう考えると、原初のオリジナリティがかなりアレンジされているように思えてきて、これはアレンジメントの著者性も加味されている別の本になってしまっています。
子どもには楽しい絵本だと思いますが、日本語文字が主役になってしまっていいものかと、ちょっと考え込んでしまいました。