おおばあちゃんから暖かいマントを作ってもらったきつねのきっこは、「こんな寒い日はゆきぼうずがでるぞえ」とおおばあちゃんに言われたものの、やっぱりそり遊びがしたくて、外に出てしまいます。そこに現れたのが、小さなゆきだるまが二つ。でもこの小さな雪だるま、あるものを食べるとどんどん大きくなって、とうとう巨大なゆきぼうずに変身してしまいます。さあ、どうする、きっこちゃん!
起承転結がはっきりしていて、お話にもちゃんとオチがあるので、自然にお話の中に引き込まれていく感じです。絵の中に、「おなべおなべにえたかな」のおなべが描かれているのも楽しいですね。
去年まで雪国に住んでいたのですが、さっきまで晴れていたのにみるみるうちに空が暗くなって吹雪になる、ということを何度も経験しました。おおさむこさむの変貌ぶりは、北国の冬の激しい吹雪を思い出させるものがありますね。