2012年刊行。
3月に縁のある素晴らしい人の紹介と、3月に日本で昔から行われてきた行事、季節の自然現象、遊びや動植物、東日本大震災などを紹介する学習絵本。
3月と言えばお雛様だが、意外と知らないことが多くて勉強になった。ひな人形をしまい忘れたら嫁に行き遅れるというのがメインではなく、もともとは平安時代の裕福な家の方々の病気を防ぐ行事(上巳の節句)と、女の子たちの「ひいな遊び」が混ざってできたものだとか。
道理でひな人形は高級な雰囲気がすると思った。
人形(ひとがた)を使った厄払いなどで、流しびなをすることも描かれていた。私はこういう行事は全然知らなかったので、昔の人の願いやいろんな思いが伝わってくるようで、印象の残った。
他にもいろんなことが描かれていて、大人が読んでも読みごたえがある素敵な絵本。
2012年に刊行されているので、2011年の震災のページもあった。ちょうど季節の変わり目で、天候も不安定になる時期であり、健康面でも気を付けたり、暑さ寒さの対策で、家の中の衣類やいろんな道具の出し入れがあるから、防災関係もチェックしたり、備品・備蓄食品を入れ替えたりするのにちょうどいいきっかけになると思った。
生きているといろんな体験が増えて、行事も増える。