新刊
はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本

  • かわいい
  • ギフト
  • ためしよみ

おめでとう ─さいごのゆきのひ─」 まりちゃる★さんの声

おめでとう ─さいごのゆきのひ─ 作:水月 史
絵:五十嵐こずえ
出版社:文芸社
税込価格:\1,320
発行日:2010年10月
ISBN:9784286093383
評価スコア 4.33
評価ランキング 16,342
みんなの声 総数 2
「おめでとう ─さいごのゆきのひ─」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く
  • 読んで納得の「おめでとう」

    冬の最後の雪の日のおはなしです。

    「ゆきは とけるものなのです。
    とけて きえてしまうまで すてきなものを ごらんなさい。
    たくさんたくさん ごらんなさい。」と冬の女神。
    「やだぁ、ぼく、とけたくない…」とゆきんこ。

    風にとばされたゆきんこくん、『さいごにとける場所』を探して旅に出ます。

    「みんなと同じ場所でとけるなんていやだ!」というゆきんこくん。

    やっとみつけた場所は、とてもとても素敵なところ。

    結果として、ゆきんこくんは弱っていた子猫ちゃんをたすけることになります。

    でも、このゆきんこくん、この子猫ちゃんのためとか役に立ちたいとかって
    そんなことは考えてなかったんじゃないかな。
    ただ自分がこうしたい!!と思っただけ。
    子猫ちゃんや男の子やお父さんも、誰もきづいてはいないんだけど、
    でも、人知れず誰かの役に立っている。
    それって、とても素敵なことだなって思いました。
    「おめでとう!!」って言葉がピッタリです。

    人への思いやりや親切って、押し売りだったり自己満足だったり、
    悪気はなくてもちょっと迷惑なものになってしまったりすることもあるけれど、
    こんなふうにさりげなく誰かの役に立てたらいいですね。
    たとえまわりにそうと気づいてもらえなくても。
    「ただ自分がこうしたいから」って気持ちは思いやりの本質なのかなって思いました。

    こどもたちにも、そんなことを少しでも、なんとなくでも感じてもらえたらいいなと思い、3年生の読み聞かせに使ってみました。
    みんな静かに聞き入ってくれました。
    お話自体は簡単なお話なので、もっと低学年や幼稚園児でも楽しめるでしょう。

    絵もとっても素敵なんです!!
    きれいな色彩で、ポストカードにしてもよさそうなかわいらしさ。

    冬の最後のお話ですが、読み終わったあとの心はとてもあたたかい余韻に満たされて、
    もうすぐ春って季節にぴったりの本です。

    投稿日:2012/03/16

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「おめでとう ─さいごのゆきのひ─」のみんなの声を見る

「おめでとう ─さいごのゆきのひ─」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

きんぎょがにげた / はらぺこあおむし / ビロードのうさぎ / ぼくのかえりみち

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



いくつのえほん掲載絵本児童書一覧

みんなの声(2人)

絵本の評価(4.33)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット