男の子がはらっぱにねそべっている絵。そして、「ぼくはしんだらがいこつになりたい」と始まるこの絵本。
「えぇ、いやだぁ、がいこつになるなんて。」7歳の娘の最初の言葉。
でも、このがいこつは、ぜんぜんこわくなんかないのです。人間くさいんです。
ぼくは、がいこつになったら、ようこちゃんと遊びたいと思っている。
がいこつは、ブランコに乗ると、風がすうすう通り抜けてきっといい気持ちだと思う。
目も耳もからっぽだけど、なんでも見えるし、なんでも聞こえるし。
そして、ぼくは、ようこちゃんに、がいこつの気持ちを教えてあげたいと思っているんですね。
生きている時には、わからなかった気落ちを。がいこつになったら、もうおなかもすかないし、死ぬのもこわくない。
そして、ぼくは、いつまでもいつまでも、ようこちゃんと遊びたいと思っているんですね。
「がいこつだって、ちゃんと生きてるんだよなぁ。」なんて思ってしまう絵本なんだけど...
ま、がいこつは死んじゃってるから、がいこつなんだけど(^^ゞ
和田誠さんのがいこつの絵も、ほのぼのとしてとてもいいなぁと思う1冊です。