3びきのおそらく3つ子のこぐまさんの小さな小さなお話が12話載っています。
1924年から1928年に連載されていた作品!約80年も前につくられたお話なのに、ホントに魅力的。作者はご夫婦で自分の家庭生活からこのような作品を創り出したそうです。
こぐまたちの表情がなんともかわいく笑えます。そこに登場するお母さんからはこどもに対する温かい愛情が伝わってきます。
この絵本が私を惹き付けるもうひとつの要因は、ユーモアです。例えば、「3びきのこぐまさんときしゃ」というお話では初めて汽車に乗ったこぐまさんたちが「どこにのってよいのやらわからないので・・」屋根に乗り、網棚に乗り、床に座ったら泥だらけになり、最後にこしかけにこしかけたのですが、「なるほど、これはいいぐあいだ。とかんしんしました。」とさらりと終わっているところが私にはたまらなく面白い。他にもおかしの絵を見ておかしをつくろうと思い、味付けが分からないのでなめてみるところなどなど・・。
こどもに限らず、くすっと笑いたい大人にもオススメ。