オールズバーグの初の絵本で、1979年の作品です。
何と言っても、そのモノクロの絵に圧倒されました。
その精緻な絵は、実写と言っても過言ではないくらいのもので、今回の作品はその独特な雰囲気に呑み込まれそうになってしまいます。
お話は、噛み癖のある犬を一日主人公のアランが世話をするところから始まります。
散歩の途中で、「犬を庭園の中に入れてはいけません」との立札のあったアブドゥル・カザツィの庭園に犬が走っていってしまいます。
犬は、アヒルに変えられてしまったらしいのですが・・・。
最後にどんでん返しがあるのですが、皆さんの書評にもあるとおり読み終えたときに、底知れぬ恐ろしさを感じさせられる余韻が残りました。
果たして対象年齢として、子供をいれることが出来るのかどうか悩める作品で、大人の絵本とも言えると思います。