雪深い町に引っ越してきたばかりのこぐまのクッキー。誰かと遊びたくて公園に来たものの、声をかけられず、遊んでいるみんなの様子をみているだけ。不安で寂しい気持ちが伝わってきて、転勤族の身としては心がきゅんとしてしまいます。
そんな時に見つけた、誰かが作った雪だるまがひとつ。その隣にクッキーは雪だるまをひとつ作ります。次の日公園に行ってみると、雪だるまは三つに増えています。さらにクッキーがもうひとつ作ったら、さらに翌日にはひとつ増えていて…。
ところが次の日、公園に行くと、雪だるまは溶けてしまっていました。かわりばんこに雪だるまを作っていた友達に、もう会えないのかと落胆するクッキーの寂しそうな表情。でもそこに、クッキーと同じように溶けてしまった雪だるまを見つめているクマの子供の姿が。友達ができてよかったね、と心から思えるラストです。
我が家の子供たちもこんな不安な気持ちを抱えていたのだなあ、と親としてなんだか申し訳ないような気持ちになりました。友達ができて、きっとクッキーのお母さんも、ホッとしていることでしょうね。