ひさこちゃんは熱が出て、おふとんで寝ています。ふぅ、熱いなぁと思って寝ています。
そして、おふとんをぎゅっとしてみると、おふとんにしわがよってお山ができる。
もっとお山を作っちゃおうとぎゅっぎゅっとしていたら、何か声が聞こえてくるんですね。ヨホレイホーって。
見ると、おふとんの上が、雪山になっており、家があり、村があり、たくさんの小人たちが、雪かきしたり、焚き火したり、踊ったりしていたり、みんなで料理を囲んで楽しそうに食べているんですね。
なんだか、わくわくしてくるようなお話です。
その小人たちがね、木を切り、そりでその木を運び、ひさこちゃんの頭のわきで、何かを組立てはじめる。穴を開けたり、網を張ったり、削ったり、測ったりして、出来たものがおもしろいの。
動力で桶に入れた雪を運び、ひさこちゃんの頭の上まで持っていき、みんなであおいで、ひさこちゃんの頭に雪を降らしてくれる。
小人たちのおかげで、いい気持ちで眠ってしまったひさこちゃんの熱は下がり、それを確認した小人たちは、大喜びで帰っていく。
この絵本、小人たちがしゃべる小人語?(カタカナ)の会話のほかは、ほとんど文章はありません。
でも、ふとんの上の小人たちが楽しそうに暮らしている様子がとても楽しい。この発想がおもしろいよね、と思います。